トリミングにかかせない信頼関係
最近老犬のトリミングが増えています。
ワンちゃんは何歳から老犬になるのでしょう。
基準は特に定められてないと思うのですが、一つの考え方として
人年齢に換算して判断できるのではないでしょうか。
一般的に人間の定年退職は65歳で、年金を受給できる年齢です。
よく老後という言葉を耳にしますが、人間が65歳の年金受給から
老後扱いになるのであれば、ワンちゃんの体力や老化を考えても
人間と同じぐらいではないでしょうか。
辛いお話ですが、お店によっては老犬である理由で、
トリミングをお断りする店舗もあるようです。
その理由は、トリミング時の身体や精神的負担がワンちゃんには大きく
老犬はリスクもその分大きくなるからだと思います。
ではトリミングをすると、どれだけワンちゃんが疲れるのでしょうか。
たとえば人間であれば美容室に行くと思います。
しかし、人間は美容室の椅子に座っていれば
後は美容師さんがやってくれます。
ワンちゃんのトリミングの場合、シャンプーやカット中は動けず
ずっと立ったままなのです。
人間で言えば、一時間以上シャワーを浴びせられ、
身体をゴシゴシこすられているのと同じぐらいではないでしょうか。
人間の髪の毛を乾かすのと違い、全身念入りにドライヤーもかけれらます。
爪きりや足裏バリカン、耳洗浄もあります。
ワンちゃんは楽にトリミングしているわけではないのですね。
ですからワンちゃんの負担をできるだけ軽減するために、
短時間でキレイにしてあげることをトリマーは常に考えているのです。
来店頂いてるワンちゃんのカルテには、以前のご希望のカットはもちろん
病歴や怪我、触られると嫌いな場所や癖や仕草などを書いてます。
過去の経緯や情報が蓄積されたこのカルテは、ご来店頂いてる
ワンちゃんにとってはとても重要なのですね。
老犬であればトリマーから負担の少ないカット方法や
生活しやすいカットの提案もできますし、ワンちゃんにとっても
負担が物凄く軽減できるのです。
アドニスのカルテには、お預かりしたワンちゃんの気になることを出来るだけ
細かく残すようにしています。
ワンちゃんと長くお付き合いしていく中でこのカルテは、トリマーとワンちゃん
の信頼関係を築く大切なものなのです。
その信頼は、オーナー様との信頼にもなりますし、安心して任せていただける
サロンでありたいとう、アドニスのコンセプトでもあるのです。
オーナー様やワンちゃんのためにも、老犬になっても長くお付き合い
できるサロンでありたいとアドニスは願ってます。